コラム10 私はアンブッシュアで苦労しました。
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こんにちは。
クラリネット講師の田中由紀奈です。
今ではクラリネットで色んな曲を演奏するのがとても楽しいですが、
思い起こせば、
クラリネットを「楽しく」吹けるようになったのは大学4年生からで、それまでは悩んで・泣いて・吹けなくて悔しい思いをしてばっかりでした。
クラリネットを途中でやめなかったのが、自分でも不思議なくらいです。
私を最も悩ませていたのは、
「アンブッシュア」。
昔の思い悩んでた自分に対して
今だから思うことは、
「正解にとらわれすぎていた」のではないかということ。
ピアノほどではないですが、
クラリネットにもいろんな教本があって、
「アンブッシュアはこうしましょう!」っていうのが載ってて、
鏡を見ながら一生懸命それ通りにやってみたけど、口が3分ともたなかった…。
でも、それでも吹かなきゃ、
吹き続けなきゃいけないから、
息は漏れるし、
ほっぺたはブルブル痙攣する。
教本通りに見てやってるのに、
なんであたしだけ……
転機は大学4年生でした。
大学4年生になって、
自分はもう楽器辞めよー♪って思って、
就活して内定ももらって、
さぁ!残りの学生生活は楽しく吹くぞー♪
なんて、
「吹かなきゃ」から解放された時に、
「自分にとってラクな口の形で吹いてみよう!」ってなぜか急に思い立って、
それが私にとっては
「ストローで飲み物を飲む時の口」でした。
ストローで飲み物飲む時、
口が疲れる人っていませんよね?
そしたら…、
吹けるじゃん!
なんかすごいラクだし、吹き続けられる!
なんでこんなことに気づかなかったんだろう…。
その「ストローの口」を元にすれば、
頬を少し持ち上げるとか、
顎を下に引くとか、
そういう教本に書いてあることが逆にできるようになって、
今の自分のアンブッシュアに落ち着くことができました。
教本通りにやってるのに吹けないのは、
「自分の筋肉が鍛え足りないんだ。」
「練習がまだまだ足りないんだ。」
って思い込んでた。
(自分よりも全然練習してない人がラクラク吹いてたりするくせに。)
でも、私が悩みに悩んで行き着いた答えは、
自分のラクな口で吹いてみる。
でした。
だから今の生徒さんにも言うんです。
自分の筋肉が衰えてるとか思わないでねって。
教本はあくまでも模範だけど、
人それぞれ歯並びも口の大きさも違う。
自分にとってラクなアンブッシュアって、
どんな口の形か。
教本だけにとらわれず、いろいろ試してみて下さい。
正解は一つじゃないと思います。
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